ウルトラセブン第9話『アドロイド0指令』感想
第9話『アンドロイド0指令』
いつもと違い(?)、何だかイライラした様子のアマギ隊員の場面からスタート。
こういった役どころはフルハシ隊員の方が向いている気がしないでもないけど・・・
『コンピューター関係に詳しいアマギ隊員だからこそイラっとした』とも言えるかな・・・?
その後フルハシ隊員は、スケベ心を出した(?)せいでとんでもない目に・・・
チブル星人自体はあっさりとウルトラセブンに倒される。
そもそも戦闘力がある宇宙人ではないようですし、作戦そのものも『子供たちを操る』という部分がミソなので(『大人が手を出せなくなること』がポイント)、そりゃあ強いタイプの宇宙人ではないですわな(苦笑)
自身が強ければそんな面倒くさいことしないですし・・・
それにしてもセブンに変身するためにソガ隊員を気絶させたダンは、事件後、どう弁解したのだろう・・・?
脚本は上原正三さん。セブンの脚本はこの『アンドロイド0指令』が初かな・・・?
→第9話『アンドロイド0指令』
『アンドロイド0指令』収録DVD→ウルトラセブン Vol.3 [DVD]
参考書籍●大人のウルトラセブン大図鑑 (マガジンハウスムック)
ウルトラセブン鑑賞の必需本『ウルトラセブン研究読本』の感想
放送から50年も経っているにも関わらず、未だに関連本が出版されている『ウルトラセブン』
その中でも、個人的に一番良書だと思うのが『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本』
エピソードごとの解説や、当時スタッフへの細かいインタビュー。
この本を読むと、改めて『ウルトラセブン』を見返したくなります。
おそらく、この『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本』以上に詳しい本ってないんじゃないですかね?
『大人のウルトラセブン大図鑑』も『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本』に比べるとやや内容が薄いですし・・・
単純にページ数が『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本』に比べて少ないので仕方がないんですけど・・・
ただ、『大人のウルトラセブン大図鑑』も座談会的な企画は面白かったです。
自分的にはそれだけでも読む価値があるかと思いますが・・・
参考書籍●大人のウルトラセブン大図鑑 (マガジンハウスムック)
●俺たちのウルトラマンシリーズ セブン&レオ (HINODE MOOK)
ウルトラセブン第8話『狙われた街』感想
第8話『狙われた街』
ウルトラセブンの中でも人気の高いエピソードの一つ
『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本』の人気エピソードアンケートで1位に選ばれていました。
宇宙人とのちゃぶ台での会話、ラストのナレーションなど、印象深いシーンが多くあるエピソードですが、初っ端のシーンから衝撃的ですね・・・
現在のヒーロー番組だとありえないような・・・
絵的には全体的に暗めのトーンでやや大人向けの雰囲気でしょうかね。
今回は特に特撮が素晴らしいです。美術の出来や、夕日の中での決戦!!
特撮部分と通常のドラマ部分の”絵”がしっかりと繋がっているところも良いです。
特撮だけでも見る価値のあるエピソードかと・・・
そういう部分も含めて個人的にも好きなエピソードの1つです。
→第8話『狙われた街』
『狙われた街』収録DVD→ウルトラセブン Vol.2 [DVD]
参考書籍●大人のウルトラセブン大図鑑 (マガジンハウスムック)
ウルトラセブン第7話『宇宙囚人303』感想
第7話『宇宙囚人303』
話のスタートから手だけが画面に出てくる不気味さ・・・
人間の襲い方や、ガソリンを食料としていたりと、いかにも『ヤバそうな宇宙人』というのがひしひしと伝わってくる演出。
あくまでも『宇宙囚人303』が極悪なだけで、キュラソ星人自体は温和な宇宙人ということなんでしょうかね・・・?
ガスリンスタンドに来る外国人客の吹替えはさすがにヒドイですね・・・(苦笑)
何だか『ツッコんだ方が負け』的な感じさえしてきます・・・
今回のエピソードも、前話の『ダーク・ゾーン』同様、ややカタルシスに欠ける話のように感じます。
セブンは戦わないし(脱出のためだけに変身)・・・
キュラソ星人の地球人を襲いながらの逃走劇(?)に時間を割き過ぎたせいでしょうか。
とにかく、「宇宙囚人303はヤバい奴」ということだけは良く伝わるエピソードです(笑)・・・
→第7話『宇宙囚人303』
●ウルトラセブン iPhoneケース iPhone6 TPU 宇宙囚人303/キュラソ星人【iPhone6s対応】←こういうのも出てるんですね・・・結構人気のあるキャラなのか・・・?
『宇宙囚人303』収録DVD→ウルトラセブン Vol.2 [DVD]
参考書籍●大人のウルトラセブン大図鑑 (マガジンハウスムック)
ウルトラセブン第6話『ダーク・ゾーン』感想
第6話『ダーク・ゾーン』
今回の宇宙人は地球を侵略に来たわけじゃないんですよね・・・
大人になって改めて見直しすと、ペガッサ星人は何だか気の毒な感じさえしてきます(苦笑)
しかしながら行動すべてが行き当たりばったり(!?)で決して頭の良い宇宙人という印象はないかな・・・
よりによってウルトラセブンのいる星で休憩しようとしたことが運の尽き(?)って感じで・・・
オーソドックスな『ヒーローもの』とは違う構造のエピソードがこの時点で登場。
今、この手のエピソードを作ると、コメディ要素の強いものになりそうですが、『ダーク・ゾーン』は結構シリアスな1本になっているのも特徴でしょうか・・・
今エピソードは、登場する宇宙人が、〈積極的動機〉で地球に来たわけではないので、エピソード的にはややカタルシスが欠ける感じがしないことはないですが、6話めにして(制作順としては3番目)、やや毛色の違うエピソードが出てくるわけですから、『ウルトラセブン』はやはりバラエティに富んだシリーズと言えるかと・・・
それにしても、今回は制作順では3番目のエピソードなだけに森次さんの芝居がかなりぎこちないですね(苦笑)
→第6話『ダーク・ゾーン』
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参考書籍●大人のウルトラセブン大図鑑 (マガジンハウスムック)
ウルトラセブン第5話『消された時間』感想
第5話『消された時間』
SFモノのお馴染みな題材とも言える『時間』を扱ったエピソード。
ある意味、ウルトラセブンの真骨頂とも言えるものですね。
時間を停止させて、ウルトラ警備隊基地に侵入しようとする宇宙人、さらにダンに濡れ衣を着せようとするなど、ビラ星人は中々手の込んだ作戦を立ててくるもんだなぁ・・・
物語としても個人的には結構好きなエピソードの一つ。
しかしながら、森次晃嗣さんの芝居がこの時期は少々ぎこちないところもチラホラ・・・(苦笑)
今回のエピソードでは、独房に監禁されるシーンとか・・・
後半の特撮シーンは素晴らしいです。
日本庭園の出来が秀逸!!
ビラ星人の造形はかなり戦い辛そうですが・・・・
台本にはあったシーンがカットされているため、途中のダンの心の声が意味不明(?)になっているのが、大人になってから見るとやや気になりますね・・・
子供の頃は全く違和感なく見てましたけど(苦笑)
→第5話『消された時間』
『消された時間』収録DVD→ウルトラセブン Vol.2 [DVD]
●ウルトラセブン 宇宙人たちの地球侵略計画 彼らはどうして失敗したのか
参考書籍:●別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK)
ウルトラセブン第4話『マックス号応答せよ』感想
第4話『マックス号応答せよ』
初っ端から「誰にも気づかれないように基地を出るんだ」という指示をマナベ参謀から受けるアマギ、ソガ両隊員。
それにしても、ボートに乗るところまでポインターで二人を送るダンはなんだか少年のようというか・・・・緊張感がないというか・・・(苦笑)
だから ウルトラアイを奪われちゃったのかな・・・(汗)
ウルトラセブン全体に言えることなんだけど、マナベ参謀役の宮川洋一さんが素晴らしい!!
自然な芝居をしていることで作品のリアリティーを高めているし、今見直しても、すんなり作品に入っていけます。
特撮番組は設定自体が、どうしても荒唐無稽になってしまうだけに、いかにして丁寧に自然な芝居を積み重ねていくかが重要だと個人的には思うんですよね。
特撮番組だからといって『学芸会のような大げさな芝居』をする役者さんにも見習ってほしいよなぁ・・・(苦笑)
今回の話は、エピソード的には若干詰め込み過ぎな感あるかなと・・・
そのせいかちょっと演出が強引というか、雑になってしまっている部分も所々に見受けられるのが少し残念・・・
あくまでも個人的な感想ですが。
→第4話『マックス号応答せよ』
『マックス号応答せよ』収録DVD→ウルトラセブン Vol.1 [DVD]
●ウルトラセブン 宇宙人たちの地球侵略計画 彼らはどうして失敗したのか
参考書籍:●別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK)