ウルトラセブン第7話『宇宙囚人303』感想
第7話『宇宙囚人303』
話のスタートから手だけが画面に出てくる不気味さ・・・
人間の襲い方や、ガソリンを食料としていたりと、いかにも『ヤバそうな宇宙人』というのがひしひしと伝わってくる演出。
あくまでも『宇宙囚人303』が極悪なだけで、キュラソ星人自体は温和な宇宙人ということなんでしょうかね・・・?
ガスリンスタンドに来る外国人客の吹替えはさすがにヒドイですね・・・(苦笑)
何だか『ツッコんだ方が負け』的な感じさえしてきます・・・
今回のエピソードも、前話の『ダーク・ゾーン』同様、ややカタルシスに欠ける話のように感じます。
セブンは戦わないし(脱出のためだけに変身)・・・
キュラソ星人の地球人を襲いながらの逃走劇(?)に時間を割き過ぎたせいでしょうか。
とにかく、「宇宙囚人303はヤバい奴」ということだけは良く伝わるエピソードです(笑)・・・
→第7話『宇宙囚人303』
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ウルトラセブン第6話『ダーク・ゾーン』感想
第6話『ダーク・ゾーン』
今回の宇宙人は地球を侵略に来たわけじゃないんですよね・・・
大人になって改めて見直しすと、ペガッサ星人は何だか気の毒な感じさえしてきます(苦笑)
しかしながら行動すべてが行き当たりばったり(!?)で決して頭の良い宇宙人という印象はないかな・・・
よりによってウルトラセブンのいる星で休憩しようとしたことが運の尽き(?)って感じで・・・
オーソドックスな『ヒーローもの』とは違う構造のエピソードがこの時点で登場。
今、この手のエピソードを作ると、コメディ要素の強いものになりそうですが、『ダーク・ゾーン』は結構シリアスな1本になっているのも特徴でしょうか・・・
今エピソードは、登場する宇宙人が、〈積極的動機〉で地球に来たわけではないので、エピソード的にはややカタルシスが欠ける感じがしないことはないですが、6話めにして(制作順としては3番目)、やや毛色の違うエピソードが出てくるわけですから、『ウルトラセブン』はやはりバラエティに富んだシリーズと言えるかと・・・
それにしても、今回は制作順では3番目のエピソードなだけに森次さんの芝居がかなりぎこちないですね(苦笑)
→第6話『ダーク・ゾーン』
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ウルトラセブン第5話『消された時間』感想
第5話『消された時間』
SFモノのお馴染みな題材とも言える『時間』を扱ったエピソード。
ある意味、ウルトラセブンの真骨頂とも言えるものですね。
時間を停止させて、ウルトラ警備隊基地に侵入しようとする宇宙人、さらにダンに濡れ衣を着せようとするなど、ビラ星人は中々手の込んだ作戦を立ててくるもんだなぁ・・・
物語としても個人的には結構好きなエピソードの一つ。
しかしながら、森次晃嗣さんの芝居がこの時期は少々ぎこちないところもチラホラ・・・(苦笑)
今回のエピソードでは、独房に監禁されるシーンとか・・・
後半の特撮シーンは素晴らしいです。
日本庭園の出来が秀逸!!
ビラ星人の造形はかなり戦い辛そうですが・・・・
台本にはあったシーンがカットされているため、途中のダンの心の声が意味不明(?)になっているのが、大人になってから見るとやや気になりますね・・・
子供の頃は全く違和感なく見てましたけど(苦笑)
→第5話『消された時間』
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ウルトラセブン第4話『マックス号応答せよ』感想
第4話『マックス号応答せよ』
初っ端から「誰にも気づかれないように基地を出るんだ」という指示をマナベ参謀から受けるアマギ、ソガ両隊員。
それにしても、ボートに乗るところまでポインターで二人を送るダンはなんだか少年のようというか・・・・緊張感がないというか・・・(苦笑)
だから ウルトラアイを奪われちゃったのかな・・・(汗)
ウルトラセブン全体に言えることなんだけど、マナベ参謀役の宮川洋一さんが素晴らしい!!
自然な芝居をしていることで作品のリアリティーを高めているし、今見直しても、すんなり作品に入っていけます。
特撮番組は設定自体が、どうしても荒唐無稽になってしまうだけに、いかにして丁寧に自然な芝居を積み重ねていくかが重要だと個人的には思うんですよね。
特撮番組だからといって『学芸会のような大げさな芝居』をする役者さんにも見習ってほしいよなぁ・・・(苦笑)
今回の話は、エピソード的には若干詰め込み過ぎな感あるかなと・・・
そのせいかちょっと演出が強引というか、雑になってしまっている部分も所々に見受けられるのが少し残念・・・
あくまでも個人的な感想ですが。
→第4話『マックス号応答せよ』
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ウルトラセブン第3話『湖のひみつ』感想
『湖のひみつ』
人気怪獣エレキングの登場回
3話目にしてわかりやすい怪獣(?)が初登場!!
カプセル怪獣は2度目の登場(ミクラス自体は初登場)
今回は第1話と違い、しっかりと〈カプセル怪獣を使わなきゃいけない状態〉がつくられていたのも好印象。
このエピソードの「地球人の男性はかわいい子に弱いってことがわかった」という話というか設定はいろんな意味で(!?)いらなかったかなぁ・・・という気がします(苦笑)
それにしても、今見てもエレキングの造形・ギミック共に素晴らしい。
→『湖のひみつ』
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ウルトラセブン第2話『緑の恐怖』感想
第2話『緑の恐怖』
タイトル通り『恐怖』が前面に出たエピソード。
後の『怪奇大作戦』的な話とも言えますね。
話の構造としては、前作『ウルトラマン』のダダの出てくる回に近いかな・・・?
第1話もセブンは巨大化したものの、相手が円盤だったので、今回はじめて巨大化した敵との戦い。
とは言っても、かなりあっさり決着がついてましたけど(苦笑)
それにしも、石黒隊員の自宅はかなりの豪邸!
ウルトラ警備隊って高給取りなんですかね?
確かにエリートだもんなぁ・・・
1話、2話共に『侵略もの』ですが、この時点で既にセブンの『テーマ』は決まっていたのかな?
やはり前作の『ウルトラマン』に比べると、”暗いトーン”というか〈怪奇要素〉が強いです。
いや、十分面白いんですけどね。
→第2話『緑の恐怖』
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ウルトラセブン第1話『姿なき挑戦者』感想
第1話『姿なき挑戦者』
『ウルトラセブン』記念すべき第1話!
制作順では5作目ですが・・・
「地球は狙われている・・・」というナレーションからの始まり、前作『ウルトラマン』に比べて、やや暗い印象というか大人向けな雰囲気。
この1話目には、前作に続いて平田昭彦さんも出演している!(もちろん違う役で)
・・・”1話目だけ”しか出てないんだけど・・・(苦笑)
当然、『ウルトラマン』の人気を受けての本作なだけに、1話目から『ヒーローvs怪獣』というわかりやすい構図のエピソードを持ってくるのが自然だと思うのですが、いきなり1話目の敵がクール星人・・・
今考えると凄いなあ・・・
ただ、そのためエピソード的には少々物足りない感じがしないでもない・・・
特に当時の子供たちにとってはそうだったんじゃないですかね?
『ウルトラセブン」も序盤は試行錯誤しながら創っている印象もあります。
個人的には30話前後あたりから、”ある意味でのピーク”を迎えると思うのですが・・・(もちろん初期のエピソードも良作がけっこうありますけど)
第1話なだけに、モロボシ・ダンがウルトラ警備隊に入隊するまでの経緯も描かれるわけですが、今なら2週に分けてやりそうな内容かな?
しかしながら、”詰め込み過ぎ”という感じもしませんけどね
余談ですが、モロボシ・ダンの初登場シーンで、道を塞ぐ民間人に躊躇なくガスらしきもの(?)を噴射するフルハシ、ソガの両隊員はちょっと危険な感じが・・・(苦笑)
『人体に悪影響のないガス(煙)』ってことなのかな・・・?
前作『ウルトラマン』にはなかった設定、〈カプセル怪獣〉も1話目からさっそく登場!
ただ、カプセル怪獣って、あくまでもセブンが何らかの理由で戦えない(変身できない)状態のときに使うものだと思うので、「今回は登場する必要あったかな?」って感じはしますけど。
ここら辺も「試行錯誤しながら」という感じでしょうか?
中盤以降は特撮シーンが多く出てきますが、今改めて見ても素晴らしい出来!!
→第1話『姿なき挑戦者』
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